プラ傘とポン太三兄弟の傘屋


プラ傘「私ここの店長のPlastic Umbrellaです。
梅雨のせいか傘が売れて、運営は順調ですよ。
あら、お客様だわ。
あなた達、お客様に失礼のないよう接客してね」

三度笠ポン太は今日も行く「いらっしゃいませー!」
????「傘を買いにきたんだが…」
風に吹かれて三度笠ポン太「お客様にはこの三度笠が似合うと思いますよー」
プラ傘「くぉら!! お客様に『売れないから三度笠はすすめるな』って何度言えばいいんだ!!!
し、失礼しましたお客様… お客様にお似合いの傘を持ってきますので…」


ドラブレ「いや。この三度笠でいい。むしろこれがいい。おいくらですか?」
プラ傘(え?ウソでしょ…?)

風に吹かれて「ありがとうございましたー!」
今日も行く「あらら店長、売れちゃいましたね。…三度笠(ニヤリ)」
プラ傘「本当に信じられないよ。 なぁ、風に吹かれて」
今日も行く「僕、風に吹かれてと違いますけど……」
プラ傘「おまえら兄弟は、外見が似すぎでややこしいんだよ!!」

風に吹かれて「そうだ店長、今度僕の弟がこの店で働きたいって言ってるんですけど…」
プラ傘「ふーん。まぁ今忙しいしなぁ…とりあえず面接してもいいが、どんな奴だ?」
今日も行く「とりあえず、外見が僕達にそっくりです!!」
プラ傘「…前言撤回。面接するまでもなく不採用な。これ以上ややこしくしてどーすんだ!!!」
今日も行く&風に吹かれて「そんなぁ……」
プラ傘「何と言われようとそいつ(おまえらの弟)は採用しないからな」

プラ傘「はぁ… 何で私はあんな事を言ってしまったのかねぇ……」

彼女が視線を店の入り口に向けると、そこには…

母に抱かれて三度笠ポン太「いらっしゃいませー!」
Desert rain「傘買いにきたんだけど…」
風に吹かれて「お客様にはこの三度笠が…」
今日も行く「じゃなくて、お客様に似合う傘をいくつか持ってきますので、少しお待ちください…」
デザレ「は、はぁ… お願いします」

物陰にて

今日も行く「バカ野郎w三度笠をすすめた瞬間、店長がものすごい殺気を放ったのに気づけよ!!」
風に吹かれて「本当にすまなかった」

風に吹かれて「お待たせいたしましたー」
今日も行く「この傘なんかお客様に似合うと思うのですが…」
デザレ「結構渋めのデザインだな。オレに似合うかなぁ?」
母に抱かれて「何を言っているんですか! よくお似合いですよ!!」
風に吹かれて「背中に哀愁漂うお客様に本当に似合ってますよ!!」
今日も行く「ホント、うちの店長みたいに『背中に哀愁なんてない』って事がありませんから!!!」

プラ傘(きぃぃぃ!)

デザレ「オッケー、んじゃこれにするわ!!」
母に抱かれて「ありがとうございます!!」

今日も行く&風に吹かれて「呼ばれたから来ましたけど、なんですか店長?」
プラ傘「おまえら2曲、今月の給料10%カットな(怒)」
今日も行く&風に吹かれて「そんなぁ……」
プラ傘(私の背中って、そんなに哀愁が感じられないかなぁ……)

そんなこんなでプラ傘の傘屋は今日も営業中です。


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