ささきっさ・その14


拝啓、お父様
お元気ですか?私達は元気に喫茶店を続けています
もうすぐ1年も終わりですね。今年は本当にいろんなことがありました。
トップランカー決定戦で私達のPROGRESSIVE COURSEが復活したり、コンチェが弐寺に移植されたり…あ、私もDDRに移植されました。
それから何と言ってもV3が始まったこと。そんな忙しい1年でしたけど、私達はいつまでも貴方の帰りを待っています。
お体に気を付けてください。それでは
敬具
佐々木博史様
The Least100sec

百「ふう、こんなもんかしら。今年こそは…」
落「お姉ちゃん何やってるのー?」
百「ら、落書き帳!?ノックぐらいしなさいよ!」
落「したけど返事が無かったんだもん。それで、何やってたの?」
百「べ、別に良いでしょ何でも」
落「ふ〜ん、私に言えないようなこと?」
百「そんなわけないでしょ。そっちこそ何の用よ?」
落「ご飯できたから呼んで来てって言われたんだけど…あれ?手紙なんて書いてたの?」
百「ちょ、返しなさい!」
落「何で?良いじゃない読むくらい。あ、ひょっとしてラブレター?」
百「違うわよ。早く返しなさい」
落「え〜?何で?良いじゃないちょっとくらい」
百「こら!いい加減にしないと…」

ビリッ

百・落「あ…」
落「ご、ごめんお姉ちゃん…」
百「出てって…」
落「え…」
百「早くこの家から出て行きなさいよ!貴方なんて私の家族じゃないわ!」
落「そんな…そりゃあ私がふざけてたのが悪いとは思うけど…だからってそこまで言うこと無いじゃない。手紙くらいまた書けば良いんだし」
百「くらい?…私がこの手紙に込めた思いも知らないで…勝手な事言わないでよ!」
落「込められた思い?そんなもん中身見てないのに分かるわけ無いじゃない!」
デパチャ「おい、姉貴達何やって…って、おい!2人とも落ち着けって!」
タイピ「どうしたですか?急に喧嘩なんかして」
落「だって…お姉ちゃんが…私が手紙破いちゃったくらいで出て行けって…」
蒼「ちゃんと謝ったの?」
落「うん…それなのに『あなたなんか私の家族じゃない』って…」
ゆら「100secさん、落書き帳さんも謝ったらしいですし許してあげたらどうですか?」
百「そう…たまゆらは落書き帳の肩を持つって言うのね…」

ー赤DM化ー

タイピ「そんなことくらいで赤DM化するから最近壊れ気味って言われるんですよ」
百「また…『そんなこと』って…もう良いわよ!みんな私が悪いって言うんでしょ!?私が家から出て行けば良いんでしょ!?」
デパチャ「なんで話がそこまで飛躍するんだよ…」
蒼「それは中の人の都合…」
ゆら「コンチェさん、それ以上言うと削除されてしまいますよ」
タイピ「待つです百秒姉さん!誰も出て行けなんて言って無いじゃないですか!」
百「止めないで…もうあなた達なんて知らないから!」

ダッ!

デパチャ「あ、おい!」
ズコーッ!

一同(ぶっw)
百「ーーッ!」
落(すごい…顔面から…)
タイピ(いろんな意味で痛そうです…)
蒼(デパチャ君w絶対笑っちゃダメだよw)
デパチャ(そういうコンチェこそなんで下向いてるんだよw)
ゆら(誰ですかあんな所にバナナの皮を捨てたのはw)
コリゴリラ「ウホッ!良いバナナ!」
一同(お 前 か w)
タイピ「それにしても、百秒姉さん大丈夫ですかね?」
蒼「おもいっきり顔面ぶつけたからね…」
百「う…」
落「あ、お姉ちゃん大丈夫!?」
百「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
ゆら「ちょ、100secさん!?そんなに泣かなくても…」
百「ううっ…ひっぐ…違うもん…転んだから泣いてるわけじゃないんだもん…」
タイピ「あれ?何か変ですよ百秒姉さん」
デパチャ「どうやら転んだ拍子にハイハットぶつけてBSC化しちまったみたいだな」
蒼「それじゃあ百秒お姉ちゃんは何で泣いてるの?」
百「だって…らくがきちょうがリーストの手紙やぶいたから…」
落「ごめんなさい…でもだからって泣かなくても…」
百「だって…リーストがんばって書いたのに…それなのに…」
落「あ、じゃあ私も書くの手伝ってあげるよ」
百「やさしいねらくがきちょうは。でも…もういいや」
落「何でそんなこと…ねぇお姉ちゃん、良かったら手紙に何て書いたのか見せてくれないかな?」
百「いいよ」
一同「こ、これは…」
落「お父さん宛ての手紙…それならやっぱりもういいやなんて言わないで書き直そうよ」
百「これを見てもそんなことがいえるの?」
落「え…何この大量の手紙…」
百「これはね、ぜんぶおとうさまあての手紙なの。だけどね、出そうとするたびに『もしかしたらおとうさまは私達のことを嫌っているのかも…だから家から出て行ったのかも…』っていう不安がよぎって…
今年こそはって思ってたのに…何か手紙が破れたらまた不安になっちゃって…」
落「そうだったんだ…ごめんね本当に…お姉ちゃんの頑張りも知らないで…私ったらふざけて手紙を…」
百「もう良いわよ」
落「え?…ていうか元に戻ってる…」
百「何か私の思っていたこと全部話したら元に戻ったわ。コンマイ神の仕業かしら?」
落「そうかもね…それでお姉ちゃん、手紙どうするの?」
百「もう良いわ。全部燃やしちゃいましょ」
タイピ「えぇ!?勿体ないですよ!」
百「そうね…でももう良いの。いつまでもお父様に手紙なんて書いてたら彼氏できないしね」
蒼「でも…この手紙は出すべきだと思うよ」
百「何でよ?そんな破れた手紙なんて」
ゆら「お父様も娘から一通も手紙が来なかったら淋しいと思いますし…」
落「そうだよ。その破れた手紙も…ほら、こうすれば」
百「そんなの格好悪くて恥ずかしいわ」
タイピ「逆に喧嘩するほど仲が良いことをアピールできると思うですよ」
百「それもそうね…それじゃあ出してくるわね」
一同「うん、いってらっしゃい」

(・ω・)つそして

陸奥彦「うわ、どうしたんですか佐々木さん、そんな大量の手紙!?」
博史「娘から送られてきたんですよ。何もこんな大量に送らなくても良いのに…」
陸奥彦「いやぁ本当によくできた娘さんですね。うちのDDどもなんて私の誕生日にすら全く連絡してこないのに…あれ?何なんですかそのセロハンテープでとめられた手紙は?」
博史「たぶん喧嘩してたら破いちゃったってとこでしょう。喧嘩するほど仲が良くて安心ですよ」

陸奥彦「それじゃあ、もう一頑張りしますか。佐々木さんのかわいい娘さん達のために」
博史「よろしくお願いします泉さん」


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