魔法のタルトがケーキを作るようです。 その2


―移動中―
しばらくタルト♪タルト♪でお待ち下さい。

タルト「今度はちょっと距離あるなー。 ポプ国のLOVE2シュガーさんの所かぁ、もういい加減K宅急便とか利用すればいいのにとか思うけど小店舗じゃ低コストにしないと商売ままならないよねとか超長文で語ってみたよね」

―洋菓子店LOVE2シュガーにて―
タルト「誰のツッコミも無いのが一番堪えるよね、悲しいわ。
すいませーん、例によってお砂糖頂きに来ましたー」
LOVE2シュガー「はーい、魔法のタルトさんいらっしゃい。 …あら?随分と大荷物ね」


タルト「あはは、まあ商売では常に付き物のコスト削減の為なんで。
ダイエットにもいいんですよ〜(苦笑)」
シュガー「でも無理は禁物ですよ…。
いくらタルトさんがLONG曲だからって、無茶したら本職の方にも支障が出るでしょうし」
タルト「その時は名前繋がりで魔法のコトバ君に出てもらいますよ♪」

魔法のコトバ「ぶぇっくしょい!!! う〜、誰か僕の話でもしてるのかな?」

タルト「ね?」
シュガー「回想じゃなかったんですか」
タルト「それはともかく、お砂糖下さい☆」
シュガー「すっかり忘れていたわ、はいどうぞ」
タルト「ありがとうございます!!」
シュガー「Sweet illusionさんにもよろしく伝えてね」
タルト「ガッテン承知ノ助です!!」

前半と後半ですっかりキャラが変わった魔法のタルト。
もうすぐクリスマスだが、ケーキ作りに間に合うのか?

続く。


魔法のタルトは材料を全て集め、ようやくsweet illusionのケーキ屋に戻る事が出来ました。
いつの間にか手に持っていたサンタさんが持っているような大きな白い袋に今まで受け取った材料を入れ、sweet illusionに手渡しました。

タルト「ふぅ、はいこれ。もう22日だし、急いでタルト作らなきゃ」
illusion「そうね、私も急いでケーキ作らないと。
今さっきJimmy一家さんの所から電話来て、ミラージュさんの送別用のケーキ頼まれたから、準備しなくちゃ!!」
タルト「今回移植曲だらけみたいですよ、弐寺国。
隠し扱いなんで、上級者以外にはまだ当分会えないみたいで残念がってましたが」
illusion「そうね。 私もロング曲削除が無ければポプ国に行きたかったわ…」
タルト「私もです…。」

しょんぼりしながらも中盤タム地帯ばりにタルトを作る魔法のタルトであった。

X'masイヴまであと2日。


12月24日
ギタドラ国全体が樹に巻き付けられたライトで照らされ、サンタの格好をした曲や幸せそうな家族達で溢れていた。
X'masイヴという事もあり、プレゼントを買い求める者やギタドランドに向かう者、
あるいは1曲淋しく選曲されるのを待つ曲もいた。

そんな中、sweet illusionのケーキ屋さんも大繁盛していた。

sweet illusion「いらっしゃいませ! はい、ご予約のヘリング様ですね。 少々お待ち下さい」
魔法のタルト「ありがとうございます。 white tornadeの5号ですね?18クレになります!!」

沢山作っていたケーキも大半があっという間にはけ、sweet illusion達はケーキを作ったり販売したりと大忙しです。
白虎「すまない、予約しておいた白虎ですが」
イリュージョン「あ、いらっしゃいませ。 全部で5点ございますが、1曲で持てますか?」
白虎「心配はいらんよ。これ位ならHYPER化程度で持ち切れる」

そう言うと弐寺国からケーキを取りに寄越された白虎は軽々とケーキ5点分を持ち上げた。

白虎「弐寺国の者はノーツの形状上、大抵はそうとうな量の荷物を持てるぞ」
イリュージョン「そうですか、売れるのは大抵一つか二つだけですから、あまり多くを購入なさる曲は見ませんが…」
白虎「まあ、大抵大きいサイズ一つ位で済ますだろうからな。
ウチは1曲1曲好みが大幅に分かれているからそれぞれの分必要なもんで」
タルト「四天王ってのも大変なんですね〜」
白虎「【元】だがな。 それじゃあ、あまり遅くなるとお嬢様達が怒るので、失礼する」
イリュージョン「ありがとうございました。 また来年もお願いします!!」

こうしてギタドラ国のX'masイヴは過ぎていった…


12月25日
X'mas当日、街はさらに一層賑わいを見せていた。
途中、他国のdaisukeやエレキ族などの姿も見えたが、特に大きな騒動は起きていない。
たまゆら全ミラーによるプレイヤーの被害騒動(またコンマイクオリティか?)はあったものの、全国1万6百人弱(勝手に推測)のloser達にとっては大した出来事ではなかった。
一部ささきっさ姉妹のクリップが萌えサンタになってたり、Jimmy曲達のクリップ(ミラージュ除く)がしっと団的装いだったり、他国の嘆き嬢のクリップが三角頭サンタだったりと、コンポーザー達は遊びたい気持ちを抑えながら原因究明に明けくれていた。

話変わってsweet illusionのケーキ屋。
今日も大繁盛である。

sweet illusion「いらっしゃいませ〜。 ワラビモーチケーキは完売致しました〜 御了承下さ〜い」
タルト「新作の人気者なんですプリンはいかがですかー?
年末のゲーム用に一網打尽タルトもありますよ?」
イリュージョン「いつの間に作ったのよ、それ…」
タルト「24日から25日に変わる直前」
クラパ復活「すみませーん、CASSANDRA焼き5つ下さい」
タルト「はーい! 5クレになりまーす」


―その日の夕方

イリュージョン「お疲れ様、タルトちゃん」
タルト「お疲れ様でーす」
イリュージョン「はい、今月分のお給料。 X'masだから早めに支払ってあげるわね」
魔法のタルト「ありがとうございます。 最速逃避行に何かプレゼント買ってこようかな」
イリュージョン「あとこれ。 売れ残りで悪いけど、持って行っていいわよ」
タルト「ありがとうございます!! 苺のショートケーキ大好きなんですよ〜♪」
イリュージョン「それはよかったわ。来年もよろしくね、タルトちゃん」
タルト「はい。 こちらこそ来年もよろしくお願いします!!」

各国の家庭に明かりがともる。
クリスマスの曲を歌い、プレゼントを渡し、ケーキを寄り分けてシャンパンを開ける音が響く。
Des-ROW家ではシャンパンがやたら一杯開けられる音とデザロの心配そうな声が響いていた。
版権曲達も沢山選曲され、あさきっさ姉弟達の家からも何やら怪しげな歌声が流れてきた。

今年loserだったプレイヤー達も、曲達にも来年こそはHappy manになれますように…。
A SHOOTING STARに願いをかけて…。

終わり


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