V3のる頃に

本スレ>>243氏のネタをもとに>>502氏が執筆中。


〜V3の出る頃に〜

「私、トッカータは命を狙われています。なぜ、誰に、命を狙われているのかはわかりません。
ただひとつ判ることは、コンマイさまの祟りと関係があるということです。」

コナミの人「気をつけてくださいトッカータさん、次に削除されるかもしれないのは版権曲であるあなたかもしれないんです」
トッカータ「そんな…俺は絶対生き残ってやる!」

(243)


V3のる頃に〜曲隠し編〜

俺はトッカータ。ギタドラに参加してしばらく経つ。
版権曲なのに、皆は気にせず俺に親しくしてくれた。

その中でも特に仲が良いのが

可愛いものが好きな奴、「jet coaster☆girl」
仲間のリーダー役、「pot-pourri d'orange」
癒し系の良い子、「Sweet Illusion」
容姿とは裏腹に悪ガキの「子供の落書き帳」

こいつらとは騒がしく、馬鹿で楽しい日常を送っていた。

そんなある日、
ジェッ娘「ねぇトッカータくん、これから、何か予定あるかな?・・・かな?」
トッカータ「え?(ジェッ娘にしては積極的なアプローチだな・・・)」
しばし言葉を失う俺を見て、その誤解に気づいたのかジェッ娘は赤くなり、
ジェッ娘「・・・あ、ち、違うの。そーゆうのじゃなくて・・・・その・・・・」
トッカータ「なんだ・・・違うのかよ」
俺はわざと肩を落としてみせた。
ジェッ娘「な、何でがっかりしてるんだろ?だろ!?・・・・ねぇ!?」
トッカータ「あはは、悪ぃな。冗談だよ。」
ジェッ娘「なぁんだ・・・・・それで、これからヒマなのかな?・・・かな?」
トッカータ「ああ、ヒマだよ。」
ジェッ娘「よかった・・・・トッカータくん、まだギタドラに慣れてないでしょ?
     だから、案内しようかなって思って・・・・。」
トッカータ「じゃ、二人っきりか・・・・これってデートだよなぁ。」
ジェッ娘「こ、これってデートなのかな・・・かな?」
またジェッ娘は赤面した。面白かったのでしばらくからかっていたが、
やりすぎたと思い、やめた。

それからジェッ娘に街の案内をしてもらった。
ジェッ娘「あ、こんにちは。」
ビリーブ「こんにちは。あら・・・そちらは、確か・・・・・・トッカータくんだったかしら?」
トッカータ「え?あ、はい。よろしくお願いします。」
ビリーブ「こちらこそよろしくね。」

トッカータ「・・・なんで俺、こんな有名人なんだ?」
3人すれ違ったが、3人も俺を知っていると、流石におかしいと思い尋ねた。
ジェッ娘「ギタドラはまだ曲が少ないから、みんな顔見知りなんだよ。
     知らない曲がいると、新規曲のトッカータくんってことになるの。
     ちなみに、最初に会ったのがOne Phrase Bluesさん。趣味はジャズ鑑賞とジャズ演奏。
     次が君のハートにドキュンくん。趣味は狙撃で将来の夢は超A級スナイパー。
     で、今の人がBELIEVE IN LOVEさん。」
トッカータ(すれ違った全員の名前とプロフィールまでわかるのかよ!?・・・・侮れねぇ。)

楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
気づいた時にはもう夕方だった。
ジェッ娘「あ、トッカータくん。ちょっとだけ寄り道しても・・・いいかな?・・・かな?」
トッカータ「寄り道?遠いのか?」
ジェッ娘「ちょっと歩くけど、すぐ済むから!」
トッカータ「別に・・・かまわないけど。」

ジェッ娘に連れてこられた場所は、どうみても粗大ゴミの山です。本当にありがとう・・・じゃない。
トッカータ「ゴミの山かよ!」
ジェッ娘「違うよっ!ジェットにとっては宝の山なんだよ!・・・だよ!?あ、新しい山だ!わくわく・・・」
トッカータ「あ、そ・・・・て、俺も行く・・・・・うわっ!!」
ジェッ娘「いいよトッカータくんはそこにいて!すぐ済むからっ!」
ジェッ娘は跳ねるかのような足取りで廃材の山の向こうに消えた・・・。
1人残された俺は、とりあえず待つことにした。

その時、人の気配がして俺は振り返った。
??「おっと!・・・びっくりした!」
それはこっちのセリフだ。
トッカータ「・・・驚いたのはこっちですよ。」
??「ごめんごめん。驚かすつもりはなかったんだ。
   俺はSACCHARINE SMILE。フリーのカメラマンさ。」
トッカータ「・・・・写真てのは被写体に断ってから撮るのが礼儀なんじゃないんすかね。」
サッカリン「ごめんごめん。メインは野鳥の撮影でね。断った試しがないんだよ。あはははは!」
トッカータ(ってことは何だ。俺の扱いは鳥並か・・・・。)
ジェッ娘「トッカータく〜ん!待たせてごめんね〜!もう終わりにするから〜!!」
サッカリン「連れがいたのか。・・・彼女はあんなところで何をしているんだい?」
トッカータ「さぁね。昔、殺して埋めたバラバラ死体でも確認してるんじゃないすか?・・・・あ、いや冗談すよ。」
サッカリンさんの顔が強張ったように見え、俺は冗談だと言った。だが、
サッカリン「・・・・・嫌な事件だったね。・・曲が一曲、まだ見つかってないんだろ?」
トッカータ「えっ・・・・それって一体・・・・。」
ジェッ娘「トッカータくんお待たせ〜。待ったかな?・・・・・かな?」
サッカリン「おっと、邪魔者は退散するかな。驚かせてすまなかったね。「トッカータくん」」
サッカリンさんは意味深な笑みを浮かべて去った。
ジェッ娘「トッカータくん・・・・怒ってる?」

トッカータ「・・・どうだった?掘り出し物は見つかったか?」
ジェッ娘「うん聞いて聞いて!あ、あのね!あったの!山崎くん人形ッ♪」
トッカータ「山崎くん人形!?・・・ってあれか、ギタドチャンコ屋の前に必ず置いてある
    等身大の人形?」
ジェッ娘「・・・そう!山崎くん☆・・・・はぅ・・・・かぁいい・・・・お持ち帰りしたいぃ〜・・・」
トッカータ「ゴミなんだから別に持って帰っていいんだぜ?」
ジェッ娘「それがね、山のずっと下の方に埋まってて掘り出せないの。」
トッカータ「俺も手伝ってやるよ。日頃からジェッ娘には世話になってるし。」
ジェッ娘「はぅ・・・・ありがとう・・・・・・・トッカータくんが手伝ってくれる・・・☆
     山崎くんをお持ち帰りできる・・・・・はぅ・・・。」
ジェッ娘は夢見心地で千鳥足のような足取りで歩いていた。
そんなジェッ娘の機嫌を悪くしないように、さりげなく聞いてみることにする。
トッカータ「なぁジェッ娘。あそこで昔、なんかあったのか?」
ジェッ娘「譜面のやレベルの改変やってたんだってね。詳しく知らないけど・・・・。」
トッカータ「例えばさ、改変中になんかあったとか。事故とか。」

ジェッ娘「知らない。」

いやにはっきりした声だった。
それは返答と言うよりも、拒否に近い響きを含んでいた。

ジェッ娘「実はね、つい最近ギタドラに参加したんだ。」
トッカータ「え?ジェッ娘も最近の曲だったのか?俺はてっきり・・・」
ジェッ娘「だからね、それ以前のことはよく知らないの・・・ごめんね☆」
よく知らないし、話題にもしたくない。そういう含みが感じられた。

『・・・・嫌な事件だったね。・・・曲が一曲、まだ見つかってないんだろ?』
サッカリンさんの言った事がそのままなら。
ギタドラには一体何があったのだろう。

ポプリ「さてと。今日は会則に則り、部員の諸君に是非を問いたい!
    彼、トッカータくんを新たな部員として我らの部活動に加えたいのだが
    ・・・・いかがだろうか!!」
ジェッ娘「ジェッ娘は異議な〜し!」
落書き「をっほっほっほ!貧民風情が私の相手を務められるかしら!」
スイート「ボクも落書き帳も賛成しますですよ。」
ポプリ「全員一致!おめでとうトッカータくん。君に栄えある我が部のへの入部試験を許可する!」
トッカータ「順を追って説明しろ!俺はまだ入るとは言ってないぞ!何の部活だ?」
ポプリ「我が部はだな、複雑化する社会に対応するため、活動毎に提案されるさまざまな条件下、
   ・・・時には順境。あるいは逆境からいかに・・・して!!」
スイート「・・・つまり、みんなでゲームをして遊ぶ部活なのです。」
俺の疑問に、スイートちゃんが的確な説明をしてくれた。

要するにこの「部活」は、ポプリの趣味であるゲーム収集をフル活用したものなわけだ。
日毎にポプリの所有するさまざまなゲームをして遊ぶ、
その日その日によって、一番勝った者に賞があったり、一番負けた者に罰ゲームがあったり、
といろいろあるらしい。

ポプリ「先に断っとくけど。ままごと遊びみたいなレベルじゃないからね!
   一勝一敗に命がかかってるくらい本気でかかった方がいいよ?」
トッカータ「よし、俺も本気でやってやるぜ!」
こうして俺はいよいよ入部の試験・・・・洗礼を受けることになった。

ゲームはジジ抜き。ビリへの罰ゲームは顔に落書きの刑だ。
皆気合が入っている・・・俺も負けてられない!


NEXT
長編まとめに戻る