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Little Courage・1


ギタドラ市。
ここにはギタドラをプレイするプレイヤー、
ギタドラの曲、作曲者などが数多く存在する。
神プレイをするもの、厨、クラッシャー。
版権、提供、コンマイオリジナル。
エトセトラ、エトセトラ。


そんな市内の大型スーパーにて。
泣きながら買い物カゴをぶら下げた一人の少年がいる。
彼は白昼夢シリーズ、通称「DDシリーズ」の兄弟の末っ子。
MODEL DD7である。
彼は上の兄弟たちからお使いをしてこいと
ほとんど強引なペースで頼まれていたのだ。
泣きながら買い物カゴに頼まれたものを入れていくその姿は
まさしく不審そのものに他ならない。

 「なんで泣いてるのさ、ほら、さっさとこれで拭いて」

彼の横から、ポケットティッシュを差し出す人がいた。
いや、曲というべきか。
彼女は子供の落書き帳。
プログレ曲として有名かつ、高い難易度としても有名である。

DD7「あ、あなたは落書き帳さん…?」
落書き帳「あなたよりは年上だから、敬称つけることね」
DD7「ありがとうございます…」

落書き帳の差し出したポケットティッシュを受け取る。
同時に、彼女の手の暖かさも少し触れてしまったようだ。
驚いてしまい、さっと手をひっこめてしまった。
不審がられたかもしれない。

落書き帳「それで、何があったの?」

DD7はこれまでの経緯を簡単に示した。
泉さん、家に来ると電話。
飯作るのにも食材が無い。
仕方ないからお前行け。
これだけで充分だが、それだけなら泣くほどのことじゃないと
指摘を受けそうだったので、DD7は少し他の兄や姉のことを少し悪者扱いしていた。

落書き帳「…なるほどね、そういうことか」
DD7「……はぃ」

情けなくて語尾が下がってしまう。

落書き帳「わかった、私も手伝うわ。いいでしょう?」
DD7「え、でも」
落書き帳「どうせ私も暇なのよ。だから暇つぶしよ、かまわないわよね?」

DD7は大きくうなずいた。

頼まれたもののメモを見ている。
メモの端っこから端っこまで全部買うものが書かれている。
買い物カゴに入れてあるのは、まだメモの中の上のほうだ。
道中、楽しくくだらないおしゃべりをしながらメモを見つつ、頼まれたものを買い物カゴに入れていく。
一人でこういったことをやるのは、心細くてつまらなかったが
手伝ってくれるといった人がいてくれたおかげであっさりと終わってしまった。

落書き帳「ねぇ、DD7、あれ取って」
DD7「…年上だけど背の高さは違うんですね」
落書き帳「う、うっさいわね!」

年齢はDD7よりも落書き帳のほうが若干ながら年上だが
実際には、落書き帳よりもDD7のほうが長身なためにどうもDD7のほうが年上に見える。

 「ん、アレは白昼夢兄妹さんとこの末っ子だったかな。
  ……なーるほどな」

どこから聞こえる声。
当然ながら、彼も彼女もその声に気付いていない。

DD7「本当にありがとうございました」
落書き帳「いやいや、そんなに手伝ったわけじゃないし」

スーパーの外にて。
自転車置き場でDD7が落書き帳に深くお辞儀をした。

落書き帳「それじゃあ、またねー」

しだいに離れていく落書き帳に、手をふった。
自転車の鍵を外そうとした瞬間だった。
後ろから声がした。

 「ほほぉ、DD7君。君にも春が到来かな?」
DD7「うわっ! ってRISE叔父さんかぁ
    びっくりさせないでよ」

後ろに立っていたのは、RISEだった。

RISE「DD7君、さっきの人は…」
DD7「いや、おつかい、手伝ってくれるっていうから…
    それに、ギタドラで同じ職場だったし…」
RISE「わかるよ、わかるよ。
     君、彼女にホの字かな?」

DD7にはホの字の意味がわからなかった。
が、それ系統の意味であることは感じ取った。

DD7「じ、じゃあ叔父さん
    も、もうさ、帰らなきゃいけないから、じゃあね!」
RISE(図星…か)

慌ててDD7は自転車のカゴに買ったものを詰め込んで
ペダルを力いっぱい踏んで、RISEから逃げるように家へ向かっていった。

RISE「若いっていいですよねぇ」
FIRE「じゃあ俺たちはおっさんか?」


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