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知ることと知らないこと・7






「 … もう疲れたんだ」


まぶたの裏側、いつもの夢。
が、前と違うのはこれが
悪夢ではなく、普通の夢であること。
自分からそう思わなければ、この夢は
いつまでたっても悪夢なのだ。
さぁ、悪夢にさよならを言う時間だ。


「ご苦労様、休むといいよ、父さん!」


夢の中、腹の底から出す精一杯の大きな声。
自分の言える、父への労いの言葉。


「そうするよ」


振り返って、ニコリとした父の顔。
やわらかくて、優しくて。
思い出せなくて……。




まぶたが自然に開いていたらしい。
いつもの自分の部屋の天井が見える。
小さなオレンジ色の電球がポツンとついている。



枕の湿り気を感じた。
タイピ「…泣いてたの? 私」
涙が出ていたらしい。
しばらくして、天井からの視界から
自分の机のほうに視線を戻す。
読みかけの本にしおりがつけられている。
その本の上に何かある。
四つ折りにしてある、小さな真っ白の
メモ用紙があった。

タイピ「何かしら…」

何が書いてあるのか。
寝起きなためにあまり頭がそんなに働いていない。



直後、メモ用紙が湿り始める。
ポタリ、ポタリの水滴がたれる。
メモ用紙に書かれていた内容はこれだけであるのに。

『親愛なる我が娘へ
 知らないことが悪いのではない
 知ろうとしないことが悪いんだ
                     父より』

タイピ「父さん……」

濃淡の激しくない、丁寧なボールペンの字。
急いで書いたような字体になっているが、それでも
愛する娘に対して書いたような、文字の一つ、一点一画も
おろそかにしないように書かれている。



家の外、早朝から携帯電話を鳴らす人。

ESCAPE TO THE SKYマン「ども、ESCAPE TO THE SKYマンこと、あさきっすよ、泉のとっつぁん」
泉「誰がとっつぁんだ」
あさき「頼まれたこと、しておきましたよ。
    にしても、年頃の女性っていいものですねぇ、アハァハ」
泉「本来なら、不法な住居への侵入の現行犯としてあなたの横にいる
  見張りのJET WORLD君にでも取り押さえてもらおうかと思ってますがね…」

プログレ一家の近く、小さな空き地にて。
かなり変な口調で話す彼は、ギタドラ界のリーサルウェポンことあさき氏である。
氏の横にいるピエロのような顔をした彼は、名を「JET WORLD」といい、
ギタドラ市が出来てからいる、かなりの古参曲である。

あさき「とっつぁん、でもなんであんなことしか頼まなかったんすか?」
泉(だから、とっつぁん言うなって…)
あさき「それに見張りも、せめて男ならばキムタクくらいの人じゃないと…」
泉(キムチとたくわんにお前の見張りを任せるわけねーだろ)
 「ま、あの人の頼みが終わったんなら戻ってきてくれ。
  お疲れさん」
あさき「あ、ついでに缶コーヒー買ってきても」
泉「勝手にしろ」

泉氏はあさき氏の発言に呆れて、一方的にきってしまった。
あさき氏はこういったちょっとアレな人で有名であり、
周りの人もそれに頭を悩ませている。
過去に、彼の出す電波のようなもので、彼のように
ぶっこわれた発言をした者は少なくない。


あさき「とっつぁん、電話いきなりきらなくてもいいじゃないのよ」
JET「缶コーヒー…」
あさき「なぁに? ぼくぅ?」
JET「缶コーヒー、僕にも…」
あさき「さ、帰ろうか」
JET「缶…コーヒー…」

缶コーヒーを欲しがる彼を無視して、あさきは
さっさとコンマイ本社のほうへと歩いていってしまった。



ゆら「タイピさん、何だか嬉しそうですね?」
タイピ「とってもいい夢を見たの、いい夢をね」

にこりと微笑んだ彼女の部屋の机には、小さなメモ用紙が一つ、
大切に、とても大切にしまわれているそうだ。泉氏はあさき氏の発言に呆れて、一方的にきってしまった。
あさき氏はこういったちょっとアレな人で有名であり、
周りの人もそれに頭を悩ませている。
過去に、彼の出す電波のようなもので、彼のように
ぶっこわれた発言をした者は少なくない。


あさき「とっつぁん、電話いきなりきらなくてもいいじゃないのよ」
JET「缶コーヒー…」
あさき「なぁに? ぼくぅ?」
JET「缶コーヒー、僕にも…」
あさき「さ、帰ろうか」
JET「缶…コーヒー…」

缶コーヒーを欲しがる彼を無視して、あさきは
さっさとコンマイ本社のほうへと歩いていってしまった。



ゆら「タイピさん、何だか嬉しそうですね?」
タイピ「とってもいい夢を見たの、いい夢をね」

にこりと微笑んだ彼女の部屋の机には、小さなメモ用紙が一つ、
大切に、とても大切にしまわれているそうだ。


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