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V3のる頃に・その5


部活も盛り上がってきたところで、ロケテも終盤にさしかかり、
スウィートちゃんによる奉納演舞・・・・
実行委員だけしか触ってはいけないらしいギターを持ってドラムに歩み寄る。
そして、いろいろな動作を繰り返していた。
こういうのって、動作一つ一つが決められたものなんだろうな・・・・。
それは間違いなく、儀式だった。

バスドラムがどん!と鳴ると、スウィートちゃんは黙礼をし、祭壇を降りる。
・・・・そしてそれを大きな拍手が迎えた。

終わると皆は行列を作ってV2に戻り始めた。
その最中、ドラムスティックを持ちながら何かをしていた。
ジェッ娘「トッカータくんは初めてだから、ジェッ娘のやり方を真似するんだよ。」
スティックを右手にもち、左手でお払いみたいにしてから、額、胸、へそ、そして両膝をぽんぽんと叩く。
ジェッ娘「これを3回繰り返すの。心の中ではコンマイさま、ありがとうって唱えるんだよ。」
トッカータ「コンマイさまってなんだよ?」
ジェッ娘「コンマイさまはギタドラの守り神さまなの。ご利益もあるし、祟りもあるんだからね!
     ちゃんと敬わないとだめだよ。」
俺はそりゃ物騒な奴だな、と思いつつ、ジェッ娘の真似を3回した。
コンマイさまありがとう・・・コンマイさまありがとう・・・・コンマイさま・・・。

トッカータ「で、この後どうすんだよ・・・・・ジェッ娘?」
ぼんやり繰り返していた俺は、いつの間にか人ごみの中でジェッ娘とはぐれていた。
もうV2に着いたし、ヘタにうろちょろしないでここで待っていたほうがいいだろう。
・・・ふと、知ってる声が聞こえた。サッカリンさんの声だ。
俺はそちらへ足を向ける。

トッカータ「どうですかサッカリンさん、いい写真はいっぱい撮れましたか?」
サッカリン「あぁ。御蔭さまでね!」
サッカリンさんは女の人と一緒だった。・・・・悪いことをしたかもしれない。
カゴノトリ「トッカータくんはどうだったかしら。ロケテは楽しめた?」
その女性の口調からするとギタドラの曲のようだった。
この人の名前はなんだっけ・・・・・。
トッカータ「その・・・えぇと、楽しかったです。」
俺が必死に名前を思い出そうとする様子がよっぽど表情にでていたのだろうか、女性は愉快そうに笑った。
カゴノトリ「今日のロケテに参加したことで、ギタドラの一曲になれたんだって自覚できたんじゃないかしら?」
トッカータ「・・・・うーん・・・どうなんでしょうね。」
サッカリン「おや、トッカータくんらしくない返事だね。」
自分ではもうギタドラに馴染めたつもりだ。
だが、・・・俺にはまだまだ知らないことが多すぎる。
例えば、こうして会う人たちの顔とか・・・・・過去の事件とか。
サッカリン「なぁんだ、その程度のことで君は疎遠に感じていたのかい?」
トッカータ「疎遠なんて大袈裟なもんじゃないですよ。・・・ただその、なんていうか・・・・。」
終わったこととはいえ、ギタドラの曲として、明るい部分だけでなく、暗い部分についても知っておきたかった。
サッカリン「それを知ることで君が納得するなら・・・・僕の知っている範囲で何でも教えるよ。」

だが、いざなんでも聞いてくれと言われるとなかなか考えがまとまらない。
・・・・聞きたいことは山ほどあるはずなのに。

トッカータ「・・・・じゃあ、教えてください・・・・過去の削除事件について。」

サッカリン「レベル変更工事については、旧い曲たちに聞いた方がいいけどね。
     覚えている限りで話すよ。」
サッカリンさんは遠くを見るような目で語りだした。

4年前のロケテ直後、スタッフとメドレー曲とで喧嘩があり、被害者を殺してしまったという。
発覚を恐れた6人は遺体を2、3曲ずつに6分割し、それぞれが遺体を隠したらしい。
結局、良心の呵責に耐えられなくなり6人のうち5人は自首、残った1人は以前逃走中。
彼の隠した1曲は今も見つかっていないという。
大まかな内容は、依然拾った雑誌で読んだのと同じだ。
確かに悲惨な事件だが・・・・・ジェッ娘やポプリが俺にひた隠すほどのものとは思わなかった。
参加したばかりの俺にギタドラのマイナスイメージを持たせたくなかったんだろう。

サッカリン「その後からね。毎回起こるんだよ。・・・・・決まってロケテの頃にね。」
トッカータ「起こる、って・・・・何が。」
サッカリンさんはそこで少し、もったいぶるように間を置き、
周りを伺うようにしてから小声で続けた。

サッカリン「毎年・・・・ロケテの期間になるとね。・・・・・誰かが削除されるんだよ。
     バラバラ削除の翌年のロケテの日、
     ギタドラの曲でありながらレベル変更の賛成派だった曲が削除された。
     その奥さんに至っては移植されたまま帰ってこない。」

さらに次のバージョン。ロケテ終了の晩。
今度はある曲が原因不明の削除。奥さんはその晩の内に削除。
さらに次のバージョン。ロケテ期間中の晩。
女性曲が削除。
なんと2年前に削除された曲の弟一家に当たる曲という。
弟本人はまだ生きているそうだが。

・・・・しばらくの間、開いた口を閉じることができなかった。

サッカリン「レベル変更工事については、旧い曲たちに聞いた方がいいけどね。
     覚えている限りで話すよ。」
サッカリンさんは遠くを見るような目で語りだした。

4年前のロケテ直後、スタッフとメドレー曲とで喧嘩があり、被害者を殺してしまったという。
発覚を恐れた6人は遺体を2、3曲ずつに6分割し、それぞれが遺体を隠したらしい。
結局、良心の呵責に耐えられなくなり6人のうち5人は自首、残った1人は以前逃走中。
彼の隠した1曲は今も見つかっていないという。
大まかな内容は、依然拾った雑誌で読んだのと同じだ。
確かに悲惨な事件だが・・・・・ジェッ娘やポプリが俺にひた隠すほどのものとは思わなかった。
参加したばかりの俺にギタドラのマイナスイメージを持たせたくなかったんだろう。

サッカリン「その後からね。毎回起こるんだよ。・・・・・決まってロケテの頃にね。」
トッカータ「起こる、って・・・・何が。」
サッカリンさんはそこで少し、もったいぶるように間を置き、
周りを伺うようにしてから小声で続けた。

サッカリン「毎年・・・・ロケテの期間になるとね。・・・・・誰かが削除されるんだよ。
     バラバラ削除の翌年のロケテの日、
     ギタドラの曲でありながらレベル変更の賛成派だった曲が削除された。
     その奥さんに至っては移植されたまま帰ってこない。」

さらに次のバージョン。ロケテ終了の晩。
今度はある曲が原因不明の削除。奥さんはその晩の内に削除。
さらに次のバージョン。ロケテ期間中の晩。
女性曲が削除。
なんと2年前に削除された曲の弟一家に当たる曲という。
弟本人はまだ生きているそうだが。

・・・・しばらくの間、開いた口を閉じることができなかった。


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