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Little Courage・その4


とある市内の公園にて。
朝方、まだ日も昇って間もない頃。
ちょうど太陽がぽかぽかとしてきた時間帯。
二人はいた。

落書き帳「なんでこんな時間帯なの?」
DD7「いや、実は…」

〜回想シーン〜

DD7「買い物終わったけど」
DD「遅 い」
DD3「遅 い ぞ」
DD4「何 や っ て た の」
DD6「道草でも食ってたのか!?」
DD7「(´・ω・`) いや、ちゃんと…」
DD「時間は二度と戻ってこない!
   時は金なり、言わば Time is money!!!」

DD5「何やってるの? 兄さん達は…」
DD2「暇だからDD7おちょくってるんだってさ…
    僕達には止められないし…」

DD4「罰として、今後外出許可証無しに外出を禁止する!」
DD7「(´;ω;`) ちゃんと買い物したのに…」

〜回想シーン終わり〜

DD7「…というわけで、朝にでも逃げ出さないと
    多分、シンバルの雨が僕に…」
落書き帳「わかったわ、だから泣くのやめなさい」

一通りの事情を説明し終えた彼は、涙目になっていた。
うるうるとした瞳を、落書き帳が覗き込む。

公園にはぽかぽかとした陽気が漂っている。
朝特有の、冷たくて涼しく、気持ちのいい空気が肌に触れる。
公園の中央にある噴水の、水の流れる音を除けば
ほとんどこの公園に響く音は二人の足音だけ。
あまりにも静かすぎて、この世界には彼と彼女の
二人しかいないような気分だった。

公園をしばらく散歩しているうちに、落書き帳が
何も言わずに、DD7の左手を握っていた。
DD7は思わず顔を赤らめてしまう。
落書き帳はそれを見て、ふふっと笑う。

落書き帳「ホンモノのカップルみたいね」
DD7「……」
落書き帳「…あなたって純粋なのね。
     経験したこと、無いの?」
DD7「…あなたが初めてです…」
落書き帳「いい思い出になるといいわね」

答えることができなかった。
経験したことが無くて、どう答えたらいいかわからなくて。

DD7「また、時間が出来れば、一緒に来てくれますか?」
落書き帳「あなた次第よ」
DD7「もしも、またここへ同じ時間に来ることが出来たら
    そのときは…」
落書き帳「そのときは?」
DD7「……いい思い出をまた作りましょう!」

くるりと回れ右をしてDD7は
走って行ってしまった。

DD7「もうそろそろ帰らないと怪しまれますので、
    ごめんぬぁさぁぁぁぁい!!」
落書き帳「ちょ、ちょっと!」

本当は、時間なんてものはまだあった。
まだ手をつないでいれる、幸せの時間はまだ数十分もあった。
けど、何か怖くて。
逃げ出してしまった。
――次には謝ろう、すごく頭を下げて。
DD7はそう思った。

DD7(何だろ、このなんか、こう、すんごい感情。
    わかんないけど、すっごく怖くて…)
落書き帳「…へぇ…そうなのかぁ…」


距離が離れていく二人。
公園には逃げるDD7の足音が響いた。


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